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2009/09/29

覚えておきたい一言英語!”nice try”と”mindful”

契約書・法律文書翻訳担当のロビンソンです。

日本からハワイに移住し2ヶ月が経とうとしています。この2ヶ月間で印象に残った英語表現が2つあります。1つは”nice try”、もう1つは”mindful”という言葉です。

“nice try”を辞書で引いてみると「惜しい」という意味が出ます。もちろん、状況によりいろいろな使い方ができますが、この表現を使うのが好きな友人を見てい ると、「やることに意義がある」、「駄目でもともと」、「言わなきゃ損」というニュアンスを持ち合わせます。例えば、新しい携帯に買い換える時に、駄目も とでイヤホンを無料でつけてと頼んでみます(この行為自体がすでにnice tryですね)。つけてもらえれば、「ラッキー、言わなきゃ損やね。Nice try!」となり、断られれば、「残念、でも言うだけ言ったやん、nice try!」となります。スケールの小さい例えで恐縮ですが、要は「結果はどうであれ、挑戦する行為を讃える」素敵な表現であることに気づきました。そこ で、私も何かと”nice try”を試みているこの頃です。

2つ目の“mindful”は息子が通う小学校がモットー&ゴールとしている言葉です。校内のあちこちに書かれてあり、リーダーシップに秀でた女校長も話 す度にこの言葉を繰り返すので、子供達や保護者の心に自然と植え付けられます。どうすれば“mindful”な人間になれるかという生徒達の作文が廊下に 貼られています。シンプルな単語ですが、正直、私はこれまであまり使ったことがありませんでした。辞書にある意味は「心に留める」、「意識が高い」、「注 意する」等ですが、学校で使っている様子を見ているともっと深い意義のある言葉に感じられます。mindがfull=心が一杯、と直訳するのが一番ピンと きます。この心には、相手を思いやる心、自然を大切にする心、多種多様な文化を受け入れる寛容な心、他人を尊敬する心、知性を高め意識を高く持つ心等々が 含まれ、「豊かな心」とも言えます。こんな素晴らしい言葉が体に染みこむ教育を受けている生徒達はとても幸せです。決して押しつけではない自然なやり方 で、学校中が“mindful”精神に溢れているので、大人になっても必ず心に残る言葉となるでしょう。私も“mindful”という言葉がとても好きに なりました。