翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2012/04/23
磁気エネルギーを蓄える電気部品

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

コイル(coil)とは電線(electric wire)を螺旋状に巻いた電気部品のことであり、これに電流を流すと磁気エネルギー(magnetic energy)が発生します。また、その量はコイルのインダクタンス(inductance)で決まり、単位はヘンリー[H:henry]で表されます。

コイルの働きにはいろいろありますが、代表的なものにファラデー(Faraday)の電気誘導の法則があります。これはコイル内の磁界(magnetic field)の変化に比例して誘導起電力(induced electromotive force)が発生するものです。また、コイルにはアルペールの法則が成り立ちます。これは電線を何回も巻くことで磁界が強くなります。さらにコイルには電線の周囲に形成される磁界により、電流の変化を妨げる方向に作用する性質があり、これはレンツの法則(Lenz's law)として知られています。

また、インダクタンスは電流の単位変化当たりに生じる起電力の量に関係しており、たとえば1ヘンリーのインダクタンスを持つコイルに1秒間当たり1アンペアの変化電流が流れると、そこには1ボルトの誘起電力が発生します。なお、インクダンスはコイルの巻き数、直径、コアの材質などによって変わってくるため、たとえばコイルを巻きつけるコアに高透磁率の材料を使うと磁束を強くすることができます。実際のインクダンスには使用周波数、アプリケーションなどによって電気抵抗や静電容量が関係してきますので、それらに対する配慮も必要です。


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