翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2011/02/27
セントラルドグマについて

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

遺伝子の情報とは、タンパク質(protein)の一次構造(アミノ酸配列)を決定する情報(information)です。物質レベルでいえばDNAのヌクレオチド配列(塩基配列)です。DNAが持つ遺伝情報は、DNAを鋳型として合成されるmRNA(メッセンジャーRNA)に転写され、mRNAに転写された遺伝情報(genetic information)が、最終的にタンパク質のアミノ酸配列として翻訳(translate)されます。だからRNA合成を「転写」といい、タンパク質合成を「翻訳」といいます。

このように「遺伝情報はDNAからmRNAを経てタンパク質へ流れる」という概念を、分子生物学のセントラルドグマ(central dogma)といいます。ちょっと大げさな名前ですが、すべての生物に共通した基本原理であるという意味において、そういわれるだけの価値はあるんです。


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