翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2013/04/02
国境を跨ぐ資源の開発

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

石油や天然ガスなどは地下に埋蔵されている資源であり、地上からは見えませんが、地質調査などでその地域に埋蔵されているかということについておおむね見当がつきます。資源が国境を跨って存在している場合、またはそもそも国境も未確定になっている地域に存在している場合、どのように資源を開発するかについて紛争が発生することになります。日本と中国の状況をみてもわかるように、その問題は非常に複雑かつ困難なものになります。

国際的な境界が合意されていない場合については主に2つの選択肢があります。交渉(negotiation)、仲裁(arbitration)、もしくは国際司法裁判所(the Internal Court of Justice)の判決によって境界の合意に達するか、または境界に関する如何なる交渉を侵害することなしに、「共有された主権」のもとで炭鉱や開発を実施する共同開発地帯(JDZ)を設立することに合意する、というものです。

境界が定まっており、それに関する効力に係る協定が批准されている状況では、資源開発は統合化という方法で解決が図られます。資源開発事業を一体化することですが、これは資源開発に係る費用と生産から得られる収入を50:50に配分するということを自動的には意味しません。つまり交渉次第ということなんです。


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