翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2013/03/19
電動機の発明は工作機械の駆動方式を一変

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

古代(ancient times)から中世までは弓旋盤に見られるように、人力が動力源(power source)として使われていました。これらは手で発生させる場合と、脚で発生させる場合があります。手回し式で行われたものは、紐駆動や弓駆動があります。また、足踏み式で行われたものはばね棒とペダルによる駆動、クランク機構(crank mechanism)、はずみ車による連続回転駆動などがあります。手動の動力源は、はずみ車を使用することで、それ以降も使用され近世まで使用されてきました。ちなみに、日本における初期の旋盤として有名な池貝鉄鋼製の英式旋盤もベルト車の手回し方式です。これは英国製工作機械を模してつくられたもので、現存する国産工作機械としては最古のものの一つです。これによって日本の本格的な工業化が始まったのです。

1870年代における電動機の発明は工作機械の駆動方式を一変しました。1873年にT.グラハムが機械を駆動するモータを発明し、電動機の優位性を示しました。また、変速機構との組み合わせで速度の選択が容易になりました。

電動機は交流モータの時代が長く続いた後、直流モータを経てインバータ駆動(inverter drive)の周波数制御を得て連続変速が可能となり、さらにサーボ機構と組み合わせて高精度な位置の制御も可能となりました。


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