翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2013/03/08
ガス田におけるゼロエミッション操業の概念

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

ゼロエミッション(zero-emission)とは、放出物ゼロ、すなわち企業活動によって排出される環境汚染物質(environmental pollutant)をゼロにすることです。1994年に国連大学(United Nations University:UNU)がゼロエミッション研究構想として提唱したもので、その目的は企業活動における廃棄物放出量の削減を図り、環境への負荷を減らすことにあります。それにはまず製造、輸送、販売、使用、廃棄、および再利用までのすべての段階での環境負荷を総合的に評価することが必要になります。

この作業はライフサイクルアセスメント(LCA)と呼ばれ、製品システムの一生において材料やエネルギーがどれだけ利用されたか、さらにはそのときに排気ガスや廃棄物がどれだけ放出されたかを評価します。緻密で大変な作業なんだろうなぁ。

最近の地球温暖化への関心から、日本ではLCA結果を単位エネルギー当たりの二酸化炭素量(amount of carbon dioxide)に換算した地球温暖化指数を用いて評価することが多くなっています。

生産現場では不純物の二酸化炭素が放出されていますが、これを地下の砂岩層(sandstone bed)に圧入・貯留する研究が進められています。

日本では天然ガスの大部分を輸入していますが、その場合は現地でのLNG化、長距離海上輸送、陸揚げ後の気化にエネルギーを必要とするため、61.12グラム-CO2/MJと試算されています。


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