翻訳家によるコラム「分子生物学・バイオ技術・環境コラム」



分子生物学・バイオ技術・環境コラム

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2013/02/28
シベリアのような寒冷地での石油開発

生物学翻訳、学術論文翻訳、環境翻訳担当の平井です。

従来の石油開発(petroleum development)は、陸上であれば中東の石油、海上であれば北海(the North Sea)のような水深(water depth)が比較的浅い地域が中心でした。しかし、最近では新たな埋蔵量(reserve)を求めて、シベリアのような寒冷地(cold region)、水深が500mを超える深海域(deep-sea area)を対象に石油開発が進められています。また、従来石油がないと考えられていた大深度の岩盤で油田が開発された例もあります。

寒冷地域では陸海共に、低温による多くの難題があります。永久凍土地帯(permafrost region)では夏には表土(surface soil)が泥となって地盤沈下(ground subsidence)が起こります。最悪の場合、パイプラインからの油漏れなどの事故に繋がります。そうならないよう永久凍土を溶かさない工夫が必要です。海上では冬季には流氷が生産設備に衝突する恐れがあります。氷の衝突力は膨大なので、巨大なコンクリート製の設備で強度を持たせるといった方法が探られています。

最近まで大深度の地下には石油は存在しないと考えられていました。しかし、そのような大深度のフラクチャーにも石油が埋蔵されていることがわかり、その回収技術が開発されています。フラクチャー貯留槽は、フラクチャーが網の目となっており、一般の油ガス田とは特性が異なり、埋蔵量推定や生産計画の策定には独特のノウハウが必要になります。


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