翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/11/22
ミャンマーの総選挙について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は先日行われたミャンマー(Myanmar)の総選挙(general election)がテーマです。

20年ぶりにミャンマーで行われた総選挙で軍事政権(military regime)の翼賛政党が8割の議席を獲得し、勝利宣言しました。しかし、軍政はアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏を含め、多くの民主活動家(democratic activist)の出馬と選挙活動を禁止し、少数民族が居住する地域の一部では治安上の理由で投票が実施されませんでした。また、投開票をチェックする国際監視団(IMF:International Monitoring Team)の受け入れや外国メディアの取材も拒否されるなど、正当性には疑問が残る選挙となっています。

今後90日以内に国会を召集し、大統領などを選出する予定となっていますが、当選した与党議員の多くは政府高官や軍幹部であり、「民政移管」は十分とは言えない状況です。今後の動向について、国際社会は監視を強める必要があるでしょう。

選挙の終了を受け、11月13日には国民的人気を誇るアウン・サン・スー・チー氏が7年半ぶりの自宅軟禁(house arrest)から解放されました。スー・チー氏の今後の活動と軍政との関係にも注目が集まります。

経済制裁(economic sanction)を継続する欧米とは対照的に、中国とインドは天然ガス(natural gas)などの資源を求めてミャンマーとの関係を強化しています。日本は人道支援(humanitarian support)や人的交流(personal exchange)を通じて民主化を促してきましたが、目立った効果は上がっていません。今後は各国との連携を強化し、新たな対策を検討する必要があるでしょう。


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