翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/11/08
上海万博について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は10月末に閉幕した上海万博(Expo 2010 Shanghai China)がテーマです。

中国で行われていた上海万博が10月31日に閉幕しました。入場者数は、1970年に開催された大阪万博(Osaka Expo '70)の6,400万人を超える7,100万人に達しています。日本館も最先端技術の展示が好評で、2〜3時間待ちの状況が最後まで続きました。上海万博は「より良い都市、より良い生活(Better City, Better Life)」をテーマに世界246の国と団体が参加するなど、史上最大規模の万博となりました。

しかし、開催期間中には中国をめぐってさまざまなできごとがあり、万博の盛り上がりに水を差した感は否めません。9月には尖閣諸島沖で漁船の衝突事件が発生し、中国側は日本の対応に反発する形で、中国国内にいた日本人を拘束するという強硬な措置に出ました。また、日本に対してレアアース(rare earth)の禁輸を通告し、禁輸対象は欧米諸国にも広がっています。そして、反体制派の作家である劉暁波氏がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞した際には、平和賞委員会の事務局があるノルウェーに対して強い抗議を行いました。

一連の中国の対応に対し世界では批判の声が増しており、中国国内でも不満を抱える国民のデモが相次いでいます。万博の開催を通じ、中国は経済成長を遂げた国力を世界中に示しましたが、強硬な外交姿勢や自国民の人権尊重などを改めない限り、国際社会の一員として世界からは認められないということを認識する必要があるでしょう。


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