翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/10/18
ノーベル平和賞について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回のテーマはノーベル平和賞( Nobel Peace Prize )についてです。

今年のノーベル平和賞は、中国の民主活動家であり、現在は懲役 11 年の刑で服役している劉暁波氏が受賞しました。授賞理由について、ノルウェーのノーベル賞委員会( The Nobel Committee )は、劉氏の長年にわたる非暴力的な人権活動( long and non-violent struggle for fundamental human rights in China )を評価したとしています。また、中国に対しては、言論の自由など国民の権利を尊重するよう求めました。

これに対し、中国は強く非難しており、発表前には中国の外務次官がノルウェーを訪問し、劉氏に平和賞を授賞しないよう、ノーベル賞委員会に政治的圧力をかけていました。劉氏は 2008 年に直接選挙の実施や宗教の自由など 19 項目の要求を盛り込んだ「 08 憲章( Charter 08 )」を起草した中心人物であり、中国当局は劉氏の言動が政権転覆を狙ったものとして逮捕し、今年の 2 月に劉氏の実刑が確定しました。「 08 憲章」は当局の厳しい監視によって公表が禁じられ、国内では報道や出版に対する規制が一段と強化されています。

国際社会の批判を受け、胡錦濤総書記や温家宝首相は政治改革の必要性を訴えていますが、具体的な動きはありません。今回のノーベル平和賞は、中国に対する国際世論からの強いメッセージと言えるでしょう。


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