翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/09/21
外国人看護師の受け入れについて

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は外国人看護師の受け入れについてです。

外国人看護師の受け入れについて、厚生労働省( Ministry of Health, Labour and Welfare )の検討会が看護師の国家試験を見直す方針をまとめました。経済連携協定( EPA : Economic Partnership Agreement )に基づいてインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師希望者の試験合格率が想定よりも低く、 1 年目はゼロ、 2 年目も 1% でした。その結果を受け、外国人の受験者でも試験問題を理解することができるように、今回の見直しが実施されました。

新たな指針では病名に英語を併記し、カルシウムは「 Ca 」などと国際的に認定されている略語を記載します。また、難解な漢字にルビ( ruby )を振ることも容認しましたが、医療・看護の専門用語は対象外となり、平易な表現への言い換えも見送りとなりました。日本人スタッフとの意思疎通のために専門用語の漢字読解能力が不可欠との理由です。

新指針は来年の試験から適用される予定ですが、次回の試験で不合格の場合、帰国しなくてはならない看護師希望者は 100 名近くとなり、不公平が生じるとの指摘もあります。再来年も受験可能にするなど、特例措置( special measure )が必要となるでしょう。医療や介護分野の人手不足( labor shortage )が年々深刻化している中、外国人看護師の受け入れ態勢の整備が急務となっています。


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