翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/07/05
「 ザ・タイムズ紙の電子版有料化 」について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回はイギリスの新聞紙事情についてです。

購読者の減少や不況による広告収入の落ち込みが続き、イギリスでも新聞業界の経営は厳しさを増しています。そのような状況の中、ザ・タイムズ( The Times )は 6 月下旬から電子版( online version )の有料化に踏み切りました。

既存の新聞各紙にとっては約 15 年前に登場した無料紙( free newspaper )の影響も大きいですが、国民の新聞離れとインターネット上での報道がそれ以上の脅威となっています。ある統計によると、新聞を読む成人の割合は 30 年前に 72% でしたが、 2009 年には 42% にまで減少しています。その一方で、インターネット上でニュースを読む人は 2009 年に 52% に達しました。このような流れを受けて主要各紙はオンライン化を進めてきましたが、現在はそのほとんどが無料となっています。

ザ・タイムズ電子版( The Times Online )の閲覧料は 1 日 1 ポンド(約 130 円)、 1 週間では 2 ポンド(約 260 円)ですが、「有料になれば閲覧しない」という読者が 90% 以上に達したという調査結果も出ています。また、イギリスの公共放送局である BBC ( The British Broadcasting Corporation )の電子版は無料であるため、新聞電子版の有料化がイギリス国民に受け入れられるかが注目されます。


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