翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/06/14
「 法科大学院 」について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は法科大学院( Graduate School of Law )の現状についてです。

兵庫県姫路市の姫路獨協大法科大学院が 2011 年度以降の学生募集を停止することになりました。現在の在校生 17 名が修了した時点で廃止となる予定です。法科大学院の制度は 2004 年に始まりましたが、撤退は今回が初めてのケースとなります。

新司法試験が始まった 2006 年から 2009 年までの間、姫路獨協大法科大学院を修了した学生の合格者は全 74 校中で最小の 3 名にとどまっています。昨年に行われた新司法試験では、合格率が 3 割を切りました。実績を残している大学院とそうでない大学院の二極化( bipolarization )が進んでおり、大学院の統合( unification/integration )や再編( reorganization )が必要な時期になっているとの意見も出始めています。

法科大学院では実務教育( practical education )を重視したカリキュラムが組まれていますが、予備校に通う大学院生も多いのが実情です。一方で、大学院側が合格率の向上を目指して試験対策に特化した教育を行うと、法科大学院の理念に合致しないとの理由で評価機関から改善を迫られてしまいます。

今後は評価の方法を再検討して大学院に一定の自主性を与えるとともに、試験内容の見直しも視野に入れた協議が必要となるでしょう。

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