翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2013/01/17
ベースボールと野球と和製英語

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回のテーマは、野球の和製英語(Japanese-made English words)についてです。

野球は英語でベースボールですが、なぜ「塁球」ではなく「野球」なのでしょうか。ベースボールを野球と訳したのは正岡子規であるという説がありますが、実際には当時第一高等中学校の野球部員だった中馬庚(ちゅうまん かなえ)がベースボールを野球と訳しました。中学校を卒業する際に「ベースボール部史」の執筆を依頼された氏は、ベースボールをどう訳すか考えることになりました。ベースボールは当時、一般的に「底球」と呼ばれていましたが、テニスを意味する「庭球」と間違えやすいため、新しい訳語を考える必要があり、ベースボールは野原で行うので「野球」と訳したと言われています。ちなみに、中国語ではベースボールを「棒球」と訳し、「塁球」はソフトボールのことを指します。中馬氏は1897年に野球の専門書「野球」を出版し、野球の名称が一般に知られるようになりました。その功績がたたえられ、1970年に野球殿堂(baseball hall of fame)入りを果たしています。

野球はアメリカ発祥のスポーツで、日本へは1872年に伝わりました。そのため、和製英語が数多く存在し、現在も使用されている言葉もあります。本テーマでは、野球に存在する和製英語をシリーズで取り上げていく予定です。


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