翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2011/08/03
中国高速鉄道の追突事故について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は中国で発生した高速鉄道の追突事故がテーマです。

7月23日の夜、中国の高速鉄道が浙江省温州で追突事故を起こし、200人以上の死傷者が出ました。当局(the authorities)は落雷による設備故障が原因としていますが、ATC(Automatic Train Control:自動列車制御装置)が正常に作動しなかった可能性が高く、中国が誇る高速鉄道の安全性に疑問が生じています。

日本の新幹線(Shinkansen/superexpress/bullet train)は車両の位置関係を常に把握し、他の列車との距離が詰まると自動で減速し、停車するATCを導入しており、ATCに何らかの異常が発生した場合は新幹線の運行を停止するようになっています。また、指令室で各列車の運行状況を監視、制御するなど、安全対策には万全を期しています。

事故発生の翌日、落下した車両が土中に埋められましたが、国内からの非難が集中したために再度掘り起こされるなど、国民は政府の対応に不信感を強めています。中国国内の高速鉄道は運行開始から4年程度と歴史が浅く、建設も国内の大規模イベントに合わせて突貫工事で行われました。そのため、安全性に対する懸念は当初から指摘されていましたが、その不安が今回現実のものとなってしまいました。

急速に拡大する経済を背景にした鉄道計画は海外からの信頼も失ってしまいました。日本やドイツなどの技術だけでなく、安全対策も取り入れて、鉄道計画の見直しをする必要があるでしょう。


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