翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2010/04/10
「イギリス総選挙 」について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回は 5 月に行われるイギリス総選挙についてです。

イギリスでは 5 月 6 日に総選挙( general election )を控えていますが、与党の労働党( Labor Party )と最大野党の保守党( Conservative Party )ともに下院( the House of Commons )での獲得議席数(定数 650 )が過半数に届かないという世論調査結果が出ました。その中で第 3 党( third party )の自由民主党( Liberal Democrats )が支持を集め、キャスティングボート( casting vote :少数勢力が影響を及ぼすこと)を握るとの予測も広がっています。

2 大政党のどちらかが下院の過半数を獲得し、政権を担当するという流れは、イギリスにおける長年の伝統となってきました。第 2 次大戦後、総選挙で過半数の議席を獲得した政党が誕生しなかったのは、 1974 年の 1 回しかありません。今回の総選挙でも、当初は保守党が圧勝するとの見方が大勢を占めていましたが、保守党の支持率が徐々に減少し、労働党との差は縮まってきています。背景にはキャメロン党首の政権担当能力への不安、保守党の立場の不明確さなどが挙げられていますが、イギリスの 2 大政党制そのものが役目を終えつつあるとの指摘もあります。また、 2 大政党の合計得票率は 70% を切り、第 3 党と小党( small party )が支持を伸ばしている現状は、もはや 2 大政党制とは言えないとの声も出ています。

このまま総選挙を迎えると、自由民主党が労働党、もしくは保守党と連携するのか、もしくはしないのか、という点が重要となり、日本を含む世界の議会制民主主義( parliamentary democracy )の手本となってきたイギリスの 2 大政党制が、今後どのような方向に進むのかが注目されることになりそうです。


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