翻訳家によるコラム「契約書・政治経済・アート・スポーツコラム」



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2011/04/29
子どもの臓器提供について

契約書翻訳、経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳担当の佐々木です。

今回のテーマは子どもの臓器提供(organ donation)についてです。

交通事故により脳死と判定された10代前半の少年の心臓や肺などが移植されることになりました。昨年7月に施工された改正臓器移植法に基づき、15歳未満の子どもが臓器提供者(organ donor)となる初のケースです。

1997年に制定された臓器移植法では、書面で提供の意思を示さなければ、移植を認めていませんでした。また、15歳未満の臓器提供は禁止となっていたため、臓器の移植を希望する乳幼児は海外で提供を受けるしか方法がありませんでした。

昨年の改正により、本人が提供拒否の意思を示していない限り、15歳未満でも家族の判断で臓器提供が可能となり、日本もようやく欧米と同様のガイドラインが整備されました。改正後は以前の10倍近いペースで移植が行われており、移植を希望する家族の負担も軽減されるなど、効果が表れています。

脳死(brain death)の判定を厳しく行うなど慎重な運用が求められますが、臓器移植を待つ方々の意見も参考にして移植医療を進めていく必要があるでしょう。


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