翻訳家によるコラム「治験“なし”で承認?!未承認薬・適応外薬の公知申請ついて」

高橋翻訳事務所

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2010/08/05
治験“なし”で承認?!未承認薬・適応外薬の公知申請ついて

医学翻訳、薬事申請翻訳、看護翻訳、介護翻訳、医療翻訳担当のY.O.です。

先日、「治験( clinical trial )なしで未承認薬( unapproved drug )が承認される」といった内容のニュースを目にしました。
「治験なしで承認?」と驚いて詳細を調べてみたところ、「 医療 上の必要が高いと判断される 5 品目( 7 件)の未承認薬・適応外薬について、国内治験( domestic clinical trial )なしの公知申請を可能とする専門作業班( working group )の検討結果が了承された」ということでした。

ドラッグラグ( drug lag )解消のための大きな一歩として期待される一方、多くの未承認薬・適応外薬の承認に関する要望がある中、「医療上の必要性」をどのように判断していくのか、また、治験による十分な規模の国内症例のデータなしで医薬品の有効性( effectiveness )・安全性( safety )をどこまで担保できるのか、という点が大きな課題になりそうです。専門作業班が公知申請を可能としたものの、それに対する判断が保留となったものもあり、今後も引き続き動向を見守っていきたいと思います。

参照: http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000inni.html


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