医学翻訳、薬事申請翻訳、看護翻訳、介護翻訳、医療翻訳担当のY.O.です。
節電(energy saving)の一環として今年は早めの衣替えとなりましたが、我が家のうさぎも衣替えの真っ最中で、翻訳原稿にうさぎの毛がごっそり積もっていることがあります。うさぎの毛はとても軽いため、湿度が低い日などは積もることもなく、ずっと空中を漂っています。
ペットとしてうさぎの人気が右肩上がりになっているという記事を目にしました。
確かに、うさぎは鳴かないですし、毎日外に散歩に連れていく必要がないので、集合住宅に住んでいる方や仕事をしている方でも比較的飼いやすいと思います。
とは言え、温度・湿度の管理はもちろん、のんびりした見た目の印象よりも繊細で神経質な動物ですので、ストレス対策なども必要で、思い立って飼い始めたものの飼い続けるのが難しくなる飼い主さんも多いようです。
我が家のうさぎがうちに来てから1年少々になりますが、実際に飼ってみてびっくりしたことがあります。小さい頃にベランダでうさぎを飼ったこともありましたが、室内飼いで初めて気付いたことです。
うさぎには声帯(vocal cord)がないため、鳴いて意思表示をすることができません。その代わりに、スタンピング(stomping)をします。我が家では「足ダン」と呼んでいますが、これは、後ろ足を踏み鳴らす行為で、本来は仲間に危険を知らせるための合図だと言われています。ペットのうさぎの場合、恐怖、不満、怒りなどの不快な感情を表したり、何かを要求したりする際にスタンピングをすることが多いようです。後ろ足以外はほとんど動かさずに無表情で突然「ダン!」と鋭い音を立てますので、正面から見ているとまったくわかりませんし、音がしてからうさぎを見てもまったく動きがなく無表情にしているので、最初は音の出所がわからずにいた程です。本当に突然始まるため、大きな音に驚いて持っていた物を落としたことも多々あります。良く観察してみると、前足をしっかり固定して、後ろ足二本を同時に持ち上げて、やはり二本同時にどすんと一気に落としており、さながら両足でしこを踏んでいる感じです。
うさぎによって差があるかもしれませんが、我が家のうさぎが足ダンをするのは次のようなときです。
@私がくしゃみをしたとき(他の人間がくしゃみをしても、足ダンは一切しません)
Aぱちんぱちんと爪切りの音がするとき(爪を切られるのが大嫌いなので、音がするだけでも嫌なのかもしれません)
B目の前でペレット(えさ)の用意をしていて、待ち切れないとき
C同じ部屋に人がいるのに、一定時間かまってもらえなかったとき
D夜間、人を呼びたいとき
この他に、突然足ダンを何度かして少したってから大きな地震の揺れが来たこともありますが、これについてはまだ検証不足です。
@やAは仕方ないですし、Bも逸る気持ちを抑えきれないということで大目に見ていますが、CやDのような足ダンについては「しつけ(discipline)」が必要だそうです。行動と結果を結び付けて学習するのが得意なうさぎなので、足ダンをしてすぐに要求が満たされると、さらに要求をするために足ダンを繰り返すようになります。犬などと同様、うさぎも集団の中で立場のランキングをする動物で、自分が王様だと思ってわがまま放題になってしまうこともあるそうです。
別室で翻訳をしていても、時々ダン!ダン!と聞こえることがありますが、その時はかけつけずに、あとで決まった部屋んぽ(外出せずに「部屋」の中でするおさ「んぽ」)の時間にたっぷり遊んであげるようにしています。
ちなみに、うさぎの額から頭にかけてなでてあげるととても喜びますが、これはランクの低いうさぎが目上のうさぎのご機嫌をとるときにこの部分をなめる習性があるため、人間がなでてあげるときも優越感を味わえるからだという説もあります。
動物それぞれに異なる習性がありますので、しっかりと理解した上で飼い始めてくれる「うさ飼い」さんが増えてくれることを願っています。
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