翻訳家によるコラム「医学・薬事申請コラム」

高橋翻訳事務所

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2010/12/27
身体を温める食生活

医学翻訳、薬事申請翻訳、看護翻訳、介護翻訳、医療翻訳担当のY.O.です。

年の瀬も迫り、寒さが厳しくなってきました。寒い冬を暖かく快適に過ごすためのグッズがいろいろと店頭に並んでおり、活用している方も多いことかと思います。

その一方、食生活(dietary habit)で身体の中から温めるという方法はあまり気にかけていない方もいるのではないでしょうか。私自身、翻訳が一段落した後に、暖房がよくきいた部屋でアイスを食べるのが至福の一時になっています。夏よりもむしろ冬の方がアイスの消費量が多いくらいです。

身体を冷やす食生活を続けると、胃腸が冷えて内臓の血行が悪くなり、冬太りしやすい体質になったり、頭痛(headache)や肩こり(stiff shoulder)などのプチ不調になったり、免疫力(immunity)が低下して病気にかかりやすくなったりしてしまうそうです。

では、どのような食生活をすれば、身体を温めることができるのでしょうか?

一番わかりやすいのは、冷たい食べ物や飲み物を極力避けることです。これは特別な知識も必要なく、すぐに実践できます。
見落としがちな点は、摂取する際の温度に関係なく、本来身体を冷やす性質をもつ食材と身体を温める性質をもつ食材があることです。たとえば、鶏肉(chicken meat)、サケ(salmon)、ネギ(green onion)、生姜(ginger)、にんにく(garlic)、かぼちゃ(squash/pumpkin)、くるみ(walnut)、納豆(fermented soybeans)、紅茶(tea)、シナモン(cinnamon)などは、身体を温める性質をもつ食材です。それに対して、かに(crab)、昆布(kelp)、きゅうり(cucumber)、トマト(tomato)、西瓜(watermelon)、バナナ(banana)などは、身体を冷やす性質をもつ食材です。化学調味料(synthetic seasoning)、白米(white rice)、白砂糖(white sugar)なども身体を冷やす性質があるため、控えめに使用するか、白米の代わりに玄米(brown rice)、白砂糖の代わりに黒糖(brown sugar)を使用します。食材の性質についてはいろいろな資料があり、区分に若干差があるようです。
身体を冷やす性質のある食材を冬に使用する際は、温かい料理として食べたり、身体を温める性質をもつ食材と一緒に使ったりすることで、冷やす作用が軽減されます。

各食材の性質を一つ一つ覚えなければいけないと考えると大変そうですが、基本的に冬が旬の食べ物や寒い土地で育つものは身体を温める性質があると考えれば良いそうです。
その土地の旬の食材を使って、冬は温かい料理として、夏は冷たい料理として食べるという昔ながらの知恵に改めて感心させられます。

ついつい暴飲暴食に走り、運動不足(inadequate exercise)に陥りがちな年末年始のこの時期、意識して身体を温める食生活で健康を維持したいものです。


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